コラム

スポーツジムを無人化する方法。準備したいツールやシステムの選び方

近年、健康意識の高まりでスポーツジムに通う人が増えています。コロナ禍の現在では、スポーツジムでも感染症対策が重要視されており、非対面・非接触で利用できるスポーツジムの需要も高まっていると言えるでしょう。本記事では、スポーツジムを無人化するために準備したいツールや、システムの選び方について解説します。

スポーツジムの無人化が注目されている

近年、テレワークの普及や外出自粛など、生活習慣の変化から健康志向の高まりが続いています。一方で、スポーツジムの利用者数は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で減少傾向にあるようです。なるべく他の人と接触せずにスポーツジムを利用したいという利用者ニーズの高まりを受け、新規顧客の獲得や、施設の営業を継続するために、オンライントレーニングやセルフトレーニングといった試みを始めるスポーツジムも出てきました。運営側は、利用者ニーズにどのように対応するかを検討し、実践することが今後ますます求められると言えるでしょう。

変化する生活様式の中で、スポーツジムをどのように運営していくかと検討したときの選択肢の一つに「無人化運営」があります。大人数でのスタジオレッスンや室内プールなど、多くのサービスを提供し、会費も高額な統合型ジムよりも、3密を回避しつつ利用したいサービスのみ安価に受けられる小規模ジムを選ぶ利用者が増えていること、運営を継続していくためにはコスト削減や効率化を図る必要が出てきたことなどからも、スポーツジムの無人化が注目されています。

スポーツジムの運営を無人化するメリット

では、実際にスポーツジムを無人化することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

人件費を削減できる

受付業務や予約確認などの業務を無人化をすることで、配置するスタッフの人数を減らすことができます。削減した人件費を、利用者のための設備の充実やサポート体制の強化など、顧客満足度向上のための施策に使うこともできるでしょう。

24時間営業がしやすくなる

近年では、好きな時間帯に利用したいというニーズから24時間営業のスポーツジムも増加しています。一方で、24時間営業を行うためには常に受付業務などのためにスタッフを配置しなければならず、深夜や早朝の人材確保が難しいこともあります。このため、運営を無人化できるシステムを導入することで、スタッフが常駐していなくても利用者が24時間好きな時間帯に利用できるようになるでしょう。

非対面による感染症対策が図れる

無人化運営のメリットとして、感染症対策が図れることも挙げられます。利用者にとって、施設がどの程度感染症対策を行っているかは、スポーツジムを選ぶ際の指標になります。無人化システムを導入し、スタッフとの接触機会を減らすことで、利用者が安心して施設を利用できるようになるでしょう。

スポーツジムの運営を無人化するデメリット

スポーツジムの運営を無人化する際にはデメリットもありますので、事前に確認しておきましょう。

初期投資がかかる

スポーツジムを無人化するには、システムや設備を導入する必要があります。システムの導入にあたり初期費用がかかりますが、その後コストの削減が見込めるため、初期投資と導入後のコスト削減効果を比較して決めるとよいでしょう。

トラブル発生時に対応が必要

運営を無人化するとき、トラブルが発生した際の対応方法をしっかりと決めておくことも重要になるでしょう。常駐しているスタッフがいなくても、緊急時には迅速に対応できるような電話窓口を設置するなどの備えが必要です。また、近隣の施設などと連携して対処できるよう事前に相談しておくのもよさそうです。

スポーツジムを無人化するときに準備したいツール

では、実際にスポーツジムを無人化するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。準備したいツールを紹介します。

スマートロック

まず、スポーツジムを無人化するためには入り口の解錠・施錠の方法を考える必要があります。入り口のドアに電気通信を使って解錠・施錠ができるスマートロックを導入することで、会員以外の人の侵入を防ぐことが可能です。スマートロックにはさまざまな種類がありますが、入退室管理システムなどと連動できるものを選ぶとより業務の効率化を図ることができます。

自動課金決済システム

自動課金決済システムとは、スポーツジムの利用に基づいて自動で利用料金の請求を行い、決済するシステムです。スマートロックと連動したものを導入することで、鍵の解錠・施錠の履歴から課金、請求までを行うことができます。

備品の取り扱い説明用QRコード

さまざまなマシンを揃えているスポーツジムもあるでしょう。スタッフが常駐していない場合、トレーニングマシンの使い方がわからず利用者が困ってしまうこともあるかもしれません。このため無人化する際には、利用者が正しくトレーニングマシンや備品を使えるよう、取り扱い説明用のQRコードを準備するのがおすすめです。スマートフォンなどでQRコードを読み込めば使い方の解説動画を視聴できるため、利用者にわかりやすく使い方を伝えることができます。

監視カメラ

撮影した映像をクラウド上に保存できる監視カメラを導入することで、セキュリティを高めることもできます。クラウドカメラがあれば、離れた場所からスポーツジム内の様子を確認することができ、利用状況の確認や緊急時にも対応しやすくなります。

スポーツジム無人化を実現するシステム選びのポイント

スポーツジムの無人化を実現するシステムの選び方には、3つのポイントがあります。

どこまで自動化・効率化できるか

スポーツジムの運営を無人化する目的の一つに、業務の効率化が挙げられるでしょう。受付業務から利用者の対応、課金請求までを自動化したい場合や、受付業務と課金請求業務は自動化して利用者対応にスタッフを集中させたい場合など、施設によって自動化したい部分はさまざまです。どの業務を自動化、効率化したいのかを明確にし、それに合わせてシステムを導入しましょう。

長期的に安心して利用できるか

スマートロックや入退室の管理システムなどを導入する際には、アフターフォローを行っているかも確認しましょう。故障したときの対応やシステムのメンテナンス対応などがあると安心です。

利便性のよさ

無人化できるシステムを選ぶ際、運営者と利用者双方にとって利便性のよいものを選ぶこともポイントです。操作方法がわかりやすく、利用者も安心して使うことができるシステムを導入することで、顧客満足度の向上につながるでしょう。

「むじんLOCK」でできること

スポーツジムの無人化は、スマートロック連携課金決済システム「むじんLOCK」の導入で実現できます。「むじんLOCK」にはどのような機能があるのか見ていきましょう。

入退室管理から請求までを無人で管理可能

むじんLOCK」は、入退室管理から利用者への料金請求までを自動で管理できるシステムです。受付や請求などのこれまで時間を割いていた業務を効率化することが可能です。

入退室履歴・予約履歴に基づいて自動で請求

スマートロックと利用者のカードキーやスマートフォンを連携し、入退室履歴や予約履歴に基づいて利用料金を請求することができます。課金タイプを選択でき、それに合わせた請求も可能なため、利用者一人ひとりに対して柔軟な料金体系を設定することもできます。

利用者も手軽に利用できる

利用者はスマートフォンを解錠用のカードとして代替すれば、支払いまでをスマートフォン1台で完結させることもできます。また、現在の混雑状況もWeb上で確認できるため、空いている時間を狙ってスポーツジムを利用することも可能です。

スポーツジムを無人化し、効率的に運営しよう

スポーツジムを無人化することで、これまでコストや時間がかかっていた業務を効率化し、その分他のやるべき作業にリソースを回すことができます。無人化システムを導入する際には、運営者・利用者双方にとってメリットのあるものを選ぶことが重要です。業務を効率化し、利用者が使いやすい施設を作るためにも、運営を無人化できるシステムの導入を検討してみましょう。